Blog

建築ことば⑦ 「さぶろく」

寸法や材料のサイズを独特な呼び方で話すのも建築ならではの特徴です。          いまだに木造の設計では尺貫法による長さの単位が基本モジュールとなっており、建築現場ではその響きが良く聞こえます。 

「さぶろく」3尺×6尺のこと。よく合板などの板状のサイズをこう呼びます。           「さんとう」3尺×10尺のこと。外壁や屋根などの規格サイズ。                「しゃぐご」1尺5寸のこと。「しゃく」が「しゃぐ」に訛ります。                 「いっすんのいちさん」30㎜×40㎜の断面の木材のこと。1寸×1.3寸をあらわします。      「いちごう」45㎜×45㎜の断面の木材のこと。1寸5分をあらわします。1寸は3cmで計算しています。「よんぶ」12mmのこと。1分は3mmで計算します。他にさんぶ、ごぶ、ろくぶ、はちぶがあり、それぞれ9㎜,15㎜,18㎜,24㎜でよく合板の厚さを表現するときに使います。

長さをあらわす「尺」ですが、正確には303㎜です。3尺は909㎜となるわけですが、便宜上、寸法を丸めて910㎜で規格が統一されています。ですから「さぶろく」は910㎜×1820㎜を差すことになります。ちなみに「しゃぐご」は455㎜です。

大工さんと現場で交わす言葉に「?」となると当然ながら怒られます。(訛りも含め)

CONTACT
ページ上部に戻る