20世紀最高の建築家 フランク・ロイド・ライト
フランク・ロイド・ライトは、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと並ぶ「近代建築の三大巨匠」とされています。
ライトの作品は日本を含め世界各地に数多く存在しますが、そのうち8つもの建築物が世界遺産に登録されています。 世界遺産ではないものの、日本において有名なのが「帝国ホテルの本館(ライト館)」です。 建築細部へのこだわりが強く、工期は数年延び、建築費も数倍に膨れ上がりました。 1923年 9月1日、開業パーティを行っている最中に関東大震災が発生しましたが、基礎工事など構造が特別だった為、建物はほぼ無事でした。 現在は愛知県にある明治村に移設されていて、見学することができます。 ほかにも世界遺産への追加登録の候補として、兵庫県の芦屋市にある「旧山邑家住宅」が含まれています。 ライトは建物本体の設計に加えて、照明器具や壁紙、絨毯、食器に至るまでインテリア全般をすべてデザインしており、西洋式の「総合芸術」という考え方を初めて日本人に見せたデザイナーとも言えるでしょう。
ライトが提唱した「有機的建築」は、自然環境と建築の調和を図ろうとするもので、自然との調和を目指した意匠や水平面を強調した設計や巧みな空間構成、世界中の様々な文化から影響を受けて施された幾何学的な装飾が魅力的です。 これらを一堂に集めた企画展が2024年3月20日より青森県立美術館で開催されます。 東京展では大好評だった企画展が青森にやってきます。 こういった機会はかなり少ないと思いますので、是非行かれてみてはいかがでしょうか。